市民が力をあわせて作ったDIYによる手づくり「市民発電所」

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きっかけは福島原発事故

福島原発事故発生後、すぐに起こした行動は、宝塚市への働きかけでした。
「再生可能エネルギーでまちづくりを行ってほしい」
という内容の要望書を市長に、そして同時に市議会にも請願を提出しました。

2011年6月まだどこも震災の混乱の中、その請願は市議会を通りました。

NPO法人設立

市議会へ請願が通ったことから、宝塚市との話し合いを持つようになり、行政と一緒にやっていくつもりであれば任意団体のままではいけないということから、自分たちの団体を新たに立ち上げようということになりました。

2012年5月に「新エネルギーをすすめる宝塚の会」を立ち上げ、9月にNPO法人として認定をされ、そして同年4月に宝塚市にも新エネルギー推進課ができました。
この日から私たちと行政とが「再生可能エネルギーの普及」という同じ目標を目指し進むことになります。

私募債で市民発電所を実現!

ある日スタッフが太陽光発電について相談に乗ってくれそうな会社があると教えてくれました。
さっそくその事業者を訪問したところ、そこで提案をされたのは「自分たちで発電所を作ってしまうのはどうか」というものでした。

「発電所そのものを私たちが作る?そんなことができるの?」と最初は本当に驚きました。

そこから計画を練り、半年後の2012年12月14日に施設工事を行うことになりました。
当日は宝塚市の新エネルギー推進課の職員も手伝いに来てくれました。
そして翌年2013年1月16日に電気連携となり、市民発電所が稼働し始めたのです。

設置にかかった費用320万円は、1口10万円の私募債で集めたのですが、募集を開始からわずか1ヶ月全額が集まりました。

宝塚すみれ発電所第一号では、出資というかたちでみんなでお金を出し合って発電所を起こし、そこで作った電気を(固定価格買取制度を使って)売り、その売電益を貯めて出資者に還元するという方法をとりました。
出資型の発電所建設を行うことにより、お金がどのように使われるのかが透明になり、自分たちの地域内に発電所ができ、エネルギーもお金も地域で回せるようになります。

このようにして、全国初の市民発電所が市民の力により完成したのです。

すみれ発電所第一号のメイキングビデオ